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残業・メモ子

第38章 溝女

店内は、薄暗く…良い雰囲気だった…


ファミレスとは…大違いだ…


私は、凛とした姿で…席を見渡す…


一際…盛り上がっている席を見つけ…近くの席に座る




「…あれ…席立った子…ど〜したの?」


ピクッと…私がしてしまった…


橘さんの…綺麗な低い声…


私のポジシュン取りは完璧だったらしい



店員が、水とメニューを私のテーブルに置く



『ワインを…』


私は、早めにワインを頼むと聞き耳に集中した――…



『え〜…あの子!?
急遽、田舎から両親がくるんだって〜!』



「…………へぇ…」



ん…藤原の透き通る声…


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