残業・メモ子
第46章 山本(秘書課)×竹山(秘書課)
「やっぱり…ここでしたか…」
冷めたような…宥めるような…
曖昧なトーンで山本の側へと歩み寄る…竹山…
『た…竹山…さん…』
山本は…ゆっくり…竹山を見る…
「…どうした?あれくらいの嫌味…京子にとっては…甘いスイーツと同じレベルだろ?」
どうやら…嫌味を言われ……泣いて非常階段に逃げて来たらしい…
山本は……ハンカチをギュッと握り締めると……
潤んだ瞳を…更に…潤ませた!!!
「……それとも…朝に…縛ってあげた…縄が……きつく…京子に食い込んで……
気持ち良くて…泣いているのか?」
腕組をして…壁に寄り掛かり…
山本を見下す…竹山の口から露見した、縄の存在…
涙を…拭いていた山本の手が!!!焦る様に震えた………