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残業・メモ子

第62章 面影

「は…始めまして…、新道先生の秘書をしています…
か…筧(カケイ)と申します。

この度は…こちらかの企画を快く引き受けて頂き…あ、ありがとうございました。」



筧と言う…母の秘書は、


頼りなさげな…オドオドした男だった…



母の好みのタイプとは違う男性だ……


って事は…男としてそばに置いているのではなく…仕事を評価して…そばに置いているにちがいないと…私は判断した…



オドオドしつつも…融点を的確に説明していた…


仕事は…見た目以上にこなしていた…




私は、筧の名刺を見ながら…

鳥肌を服の上から治まるように押さえた…




そして……時折送られる…



筧の視線が……





何故か……気持ち悪く…



不快だった――――――…







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