残業・メモ子
第7章 困難
業務をこなしながら…
各階へ予算に関する資料を借りにオフィスを回り…
そして…
人間関係観察をする私…
アンテナを張り巡らせる…
『んっ…んっ…』
喉…痛い…
「あれ〜?風邪っすか?」
ビクッ!
私は後ろからの声にビクッとして…振り返る…
そこには…先日のメモ対象者…
チャラ大島…
ヘラヘラして…見てる…
『いや…喉…イガイガしてるだけですから…お構いなく…んっ!』
チャラ大島は…くるりとその場を離れると…
営業部の女子の側に行きニコニコ話しはじめた…
さすが…チャラ大島切り替えが早い…
私は棚の下にある資料を探すのを再開した――――…