残業・メモ子
第9章 悪夢
私は…人事課の窮屈なデスクの下で……
松田さんと紺野さんが退社しするまで…潜んでいた…
今日…たまたま…
人事課近くの、給湯室を通りかかった時に―――…
紺野さんが…松田さんを残業に誘っていたのを聞いたのだ…
何故かアンテナが反応した…
時間に厳しい派遣を…残業に誘う……
怪しく思い…潜んで正解だった…
しかし…無理な体制…
二人が退社した後…直ぐにデスクから抜け出し…
床に…転がった…
『…松田さんって……あれ…』
風邪気味のせいか…頭が回らない…
ヤバイ…熱…出たかも…
私は床に…寝たまま…影男にコメントを書き…
メモ帳を閉じた…