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俺の幼馴染

第4章 液晶画面越しの関係

お互い裸になったところで、再びシャワーを浴びる。

「…まだ恥ずかしい?」

俺が手で股をさりげなく隠すところを先輩が横目で見る。

手で隠すと逆に注目を集めるから、俺はやむなく手を離した。

「大丈夫…です。」

「何だ、トラウマでもあるのか?」

「いや…。」

これといったトラウマがあるわけではない。

ただ、いつも見られない部位を見せるということへの抵抗と、あともう1つの理由が俺に羞恥心を持たせていた。

2つ目の理由は見られることへの抵抗ではなく、“見ること”への抵抗だ。

同性の裸を見るという印象が強いのは、よく見るSMもののAV。

故に同性の裸を妙に意識するようになってしまっていた。

一度薫が熱いと言って脱ぎ出し、半裸を見た時にはどうしようもなく混乱して薫を困らせた。

それなのに全裸で密室だなんて…。

「真野先輩、俺終わったんで使ってください。」

そう言って顔を背ける。

服を着ようにも、先輩が浴び終わるまでは着られない。

だから俺は、顔を背けてその場をしのぐ。

「そんなにあからさまな態度されると悲しいぞー。」

先輩は苦笑しながらこちらを見る。

「やっぱり、無理させない方がよかったかな。」

わしゃわしゃと濡れた頭を撫でられると、嘘のように警戒心は薄れていく。

「もう、大丈夫です!」

にこっと笑顔を先輩に向けると、先輩は何故か顔を赤くして手を離した。

「どうしたんですか?」

今度は立場がまるで逆になる。

「何でもないっ。」

真っ赤で茹でだこみたいな先輩が面白くて、その後しばらくからかった。

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