近くて甘い
第53章 Happy Birthday...
突然足にまとわりつかれた感覚に、光瑠は目を見開いた。
足下を見れば、キラキラとした瞳を向ける少女が、こちらのことをニコニコしながら見つめている──…
なんだこのガキは…っ
「おいガキっ、俺に気安く触るな…っ」
「美咲っ!!!」
「……は?」
眉を寄せた光瑠に少女は小学生とは思えない女の顔を見せる。
「私の名前は美咲っ!ガキじゃないもん!」
どうでもいい…
呆れ返った光瑠、ふぅっと息を吐いた。
「あ、そうか…。分かった、あそこに食べ物がある。そこに行って好きなだけ──」
「お兄ちゃん結婚してるの??」
「あぁ…!?」
追い払おうとしたが、そんな光瑠の作戦虚しく、美咲は、ずけずけと光瑠に質問していた。
小さい子に責められてイラついた様子をはっきりと見せる光瑠に真希は隣でくすくすと笑っていた。
足下を見れば、キラキラとした瞳を向ける少女が、こちらのことをニコニコしながら見つめている──…
なんだこのガキは…っ
「おいガキっ、俺に気安く触るな…っ」
「美咲っ!!!」
「……は?」
眉を寄せた光瑠に少女は小学生とは思えない女の顔を見せる。
「私の名前は美咲っ!ガキじゃないもん!」
どうでもいい…
呆れ返った光瑠、ふぅっと息を吐いた。
「あ、そうか…。分かった、あそこに食べ物がある。そこに行って好きなだけ──」
「お兄ちゃん結婚してるの??」
「あぁ…!?」
追い払おうとしたが、そんな光瑠の作戦虚しく、美咲は、ずけずけと光瑠に質問していた。
小さい子に責められてイラついた様子をはっきりと見せる光瑠に真希は隣でくすくすと笑っていた。