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近くて甘い

第53章 Happy Birthday...



「いくよ〜っ!」




周りの隼人のお友達も目を輝かせてろうそくの光りに注目している。



少し緊張した面持ちを見せた隼人、はぁあっ!!!! っと深く息を吸い込んだ。




「美咲ちゃんと両想いになれますようにっ!!!!」



えっ…!?



隼人は、そう叫ぶと、力一杯目の前の9本のろうそくを吹き消した。





「お……」




一瞬その場が静まり返る。



「おっ、おめでと〜〜隼人〜〜〜!!!!!!!」



亮くんの大きな声にハッとしたみんなが、一斉に亮くんの真似をするようにして、隼人におめでとうのコールを続けた。





きゃあきゃあとざわつく隼人の友だちたち。



その様子をみて、要さんは、クククと喉を鳴らして笑っていた。




「心の中で…というのを、伝えるべきだったかな…」



「大したもんだな」




光瑠さんまで、楽しそうに笑って隼人の頭をガシガシと強めに撫でていた。


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