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近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

私が


雨が好きな理由



彼が買ってくれた

お気に入りの傘を

させるから。



ちょっとだけ顔を上げて傘の紺地に散らばる白い水玉を見た。


こういうときは、

怒ってる顔じゃなくて、
優しく笑ってる顔が浮かぶ。


本当、
笑顔が素敵なんだから、いつも笑ってればいいのに。

と思うけど、
あの笑顔は私だけが知ってればいいや、
なんて小さな独占欲みたいなのもある。




私は愛花ちゃんにバレないよう一人でクスッと笑った。



「真希様、あれ…」


「ん?なに?」


愛花ちゃんの方を見ると、少し先を指差していたので、私はその先を見た。

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