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「うっ…っ…」




止まらない涙を私はしきりに拭う。




「真希泣きすぎー」



「だってぇ…」




この前復帰したと思ったらもう卒業…。



楽しかった日々はあっという間で、これからみんなはそれぞれの道を進むことになる。




もう、この仲間で一緒に勉強したり、休み時間集まって話すことはないのかと思うと、涙が止まらない。




「まっきー、そんな調子じゃ今日大変だな…」



「あんたはうるさいっ…」




何やら戯れている梨子と亮の些細な会話すらも、何だか名残惜しくて涙で出てしまう。



「本当に…本当に楽しい日々でした…」




そんな私の手を握った愛花ちゃんもハラリと涙を流す。




「………私にとって……この場所は本当に未知の場所で…まさかこんな風な素敵な生活が出来るとは夢にも思っていなかったです。
みなさんに……本当に感謝しています…」




周りにいた子が愛花の言葉を聞いて一気に瞳をゆらゆらさせた。