無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

━━━━━━━━━━━━━…



愛花ちゃんに言われるがまま、私は目を閉じた。



ぽんぽんと優しく頬をはたかれて、胸のワクワクが止まらない…



「……ドレス、汚してしまいそうで本当に怖いです…」


「大丈夫、大丈夫！それにしても本当に愛花ちゃんメイク上手いよねぇ…」




梨子と愛花ちゃんの会話に加わりたいけど、ジッとしてろと言われているから中々口を開けない。



魔法を掛けられているようだ──…



これは夢なんだろうか…





「よしっ！ヘアスタイルはこれでバッチリだよ！」


「………加奈子さん、ここピン付いてないけど…」


「えっ…あ、ごめんっ…」




梨子に指摘されてテンパっている加奈子さんの声がとても可愛らしくて、私は目を瞑りながらふふっと笑った。




「………本当に…綺麗です、真希様…」



「うん…なんか、本当、お姫様みたい…」



「よし！目、開けていいよ！」


梨子の言葉をきいて、私はゆっくりと目を開けた。