近くて甘い
第60章 卒業と、それから…
純白のドレスが私の身を包む。
これは、本当に、私…?
そんなことを思わずにはいられない…。
「肌が白いから、本当にウェディングドレス似合うよね…」
「本当、本当」
「うっとりしてしまいます…」
みんなの褒め言葉がくすぐったくて、私は微かに俯いた。
妊娠が分かってから、バタバタしちゃうし、お腹が大きくちゃドレスも入らないだろうからという理由で光瑠さんと話し合って結婚式はしないことにした。
ドレスを着れないのはちょっと残念だったけど、妊娠したという事実だけで幸せだった私は気にしてなかったのだけれども…。
「真希は元々身体も小さいし、妊娠二ヶ月くらいだったら全然ドレス入るよ!」
「……本当だね…」
見たこともないほど光り輝くこのドレスを私はうっとり眺めた。
こうやってみんなの後押しがなかったら絶対着る機会はなかっただろうし、びっくりしたけど本当にサプライズを用意してくれたみんなには本当に感謝してる…。
「このドレスは、酒田さんが選んで下さったものなんです」
「え?酒田さん?」
意外な人物の名前に私が首を傾げると、加奈子さんがウンウンと頷いた。
「ずっと前、最初にパリに行った時、社長がショーウィンドウ越しからずっとこのドレスを見つめていたんだってー」
「え……?」
じゃあこのドレスはパリから…っ
「ジッと見つめてるから、酒田さんが『脳内で真希さんに着せたでしょ』ってからかったら、社長顔真っ赤にさせてたみたいだよ」
冷やかすような加奈子さんの言葉が恥ずかしくて私はまた軽く俯いた。
「その出来事を覚えていた酒田さんが、今回このサプライズでウェディングドレスどうしようかって話し合ってる時に、いいのがあるっていうから、これになったの!」
これは、本当に、私…?
そんなことを思わずにはいられない…。
「肌が白いから、本当にウェディングドレス似合うよね…」
「本当、本当」
「うっとりしてしまいます…」
みんなの褒め言葉がくすぐったくて、私は微かに俯いた。
妊娠が分かってから、バタバタしちゃうし、お腹が大きくちゃドレスも入らないだろうからという理由で光瑠さんと話し合って結婚式はしないことにした。
ドレスを着れないのはちょっと残念だったけど、妊娠したという事実だけで幸せだった私は気にしてなかったのだけれども…。
「真希は元々身体も小さいし、妊娠二ヶ月くらいだったら全然ドレス入るよ!」
「……本当だね…」
見たこともないほど光り輝くこのドレスを私はうっとり眺めた。
こうやってみんなの後押しがなかったら絶対着る機会はなかっただろうし、びっくりしたけど本当にサプライズを用意してくれたみんなには本当に感謝してる…。
「このドレスは、酒田さんが選んで下さったものなんです」
「え?酒田さん?」
意外な人物の名前に私が首を傾げると、加奈子さんがウンウンと頷いた。
「ずっと前、最初にパリに行った時、社長がショーウィンドウ越しからずっとこのドレスを見つめていたんだってー」
「え……?」
じゃあこのドレスはパリから…っ
「ジッと見つめてるから、酒田さんが『脳内で真希さんに着せたでしょ』ってからかったら、社長顔真っ赤にさせてたみたいだよ」
冷やかすような加奈子さんの言葉が恥ずかしくて私はまた軽く俯いた。
「その出来事を覚えていた酒田さんが、今回このサプライズでウェディングドレスどうしようかって話し合ってる時に、いいのがあるっていうから、これになったの!」