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近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

「まっ、待ってーー!!」


帰ってきた自分の事はまるで見えてない。


あいつっ
またスカートを短くしやがって…!!!


どうでも良いところに目がいく光瑠。



長い階段を勢いよくかけ降りる真希の先には……



「猫…?」



と要が呟いたその時、



「きゃっ!」



「っ!!真希っ!!!!」


足元を踏み外した真希が悲鳴を上げて階段から落ちたのを光瑠はすかさず駆けよって抱きかかえると、あまりの勢いにそのまま後ろに倒れ込んだ。


「いっ…!!」


どんっと勢いよく尻餅をついた光瑠は軽く悲鳴をあげたあと、真希の無事を確認しようと瞑った目をすぐに開いた。

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