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光瑠の低い声に真希はようやく目の前で片眉を上げている光瑠に気付いて目を見開いた。


「ひっ…光瑠さんっ…!?いたんですかっ…!?」



その言葉に、


ブチッと光瑠の頭の血管が切れた。



「いたんですかだとっ!?!?」



ぐっと真希の肩を掴んで光瑠が迫ると真希の顔がみるみる青くなっていった。


要もいつの間にか腹を抱えて大きな声で笑っている。


「いやっ…あのっ…気付かなくて…」


「気付かないぃ!?!?
突然降ってきたお前を抱えてやったのにかっ!!」


「ごっ、ごめんなさいっ…」


「しかも何故婚約者であるこの俺よりも先にどうでもいい関根に気付くっ!?!?」


「それはつまり、真希さんにとって僕は社長よりも気になる存ざ──」


「黙れ関根っ!!!!」