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近くて甘い

第61章 近くて甘い

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「いい加減シスコンを卒業したらどうだ…」


「えーいいよ。卒業したくもないし、絶対出来ないから!」



隼人の言葉に要が大きな口を開けて笑う。



光瑠は、そんな隼人にうっとりした視線を送る真希に呆れた表情を見せていた。



そして、ふふふと笑う望のことを見て、光瑠は顔を緩まる。



二人目が生まれたら、望も、こんな風に弟か妹を溺愛するようになるのだろうか…



まぁあの真希の子だから、きっとなるだろう…──



いや、



しかし、



そんなことよりっ…







「望っ…!さっき言っていた男の名前を早く教えろ!」




「え?男?なになに⁉︎ のんちゃん男出来たの⁉︎」



「うん!そうなのー!」



「っ……ダメだよ!のんちゃんにはまだ恋愛は早い!」



「見ろ!隼人もそう言ってるだろうがっ…!」




隼人の言葉に望はハァッと溜め息をついた。




「じゃあ、17歳ならいいの…?」



具体的な望の年齢設定に、光瑠は、ん⁉︎と眉を寄せた。




「17もまだ学生だろうがっ…!成人するまでお前は──」




「お母さんは17歳で婚約して18歳で結婚して私のこと産んでるのに、どうして私は成人なの⁉︎」




「っ………それはっ……」





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