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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「はぁ…んんっ…」


洩れてしまう声に悔しさが広がる。


乱暴だけど優しさを兼ね備えたその舌の動きに、
抗うことが出来ない…


正しい意識が遠のいて、


もうこれでいいかも…


なんて、
私はそんなことを考え始めていた。




「真希っ……」



っ……


そうやって囁くのは反則だと思う…。





その瞬間、



コンコン──

と扉をノックする音がして、私はふと我に返った。



「真希さまー?」



ドア越しに聞こえる、

愛花ちゃんの声…

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