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近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

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「風邪を引くだろが…
さっさとシャワーを浴びて着替えろっ!」


光瑠さんはそう言いながら、乱暴に私の頭に乗ったタオルをわしゃわしゃとした。


光瑠さんの不器用な優しさに少し胸が温かくなる…


猫の事も許してくれたし、本当は優しい人だってこと、私は分かってる。


「はい…」


ニコッと笑ってそう答えると、突然身体を引き付けられて、鼻が付きそうなほど顔が近付くにある。


ドキッ──



じっと綺麗な瞳で見つめられて激しく胸が鳴る。


「が…その前に、この俺が猫を許してやったんだ、礼にすることがあるだろ。」


光瑠さんは低い声でそう囁き、私の唇をじっと見て親指でなぞる。


「えっ…」


そっ、そんなっ…
することって…キス!?



「早くしろ」


困惑していると、催促してきたので、私は仕方なくドキドキしながらゆっくりと光瑠さんに唇を近付けた。

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