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近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

「……真希さん、」



いつもと違った少し力強い声に身体がビクンッと跳ねる。



「は…い…」



「あまり僕を苦しめると…昼間に男といたこと社長にバラしますよ?」


耳元で言われてゾワリと寒気がした。


それはっ…!!


せっかく猫の事許してもらえたのに、また怒らせちゃう…!


「ごめんなさいっ…」


涙目になる私を要さんはあくまで笑顔で見つめる。


そして私の頭に乗っていたタオルの端を掴んで私の頬を優しく拭いた。


「分かればよろしい。」


ニコリと笑った要さんに、冷や汗が流れる。


っ……


光瑠さんも怖いけどっ…


要さんもまた違った意味で怖いっ…!

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