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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「今日は俺と過ごすから休むとあいつに伝えろ…」


「ぁっ…」


耳を舐められながら、囁かれてまた声が出そうになったのを手の甲で覆う。


ほんとっ、ほんとーに


いじわるっ!!!!



「真希さまーー!」



愛花ちゃんの声が聞こえる…



「ほら…真希、早く言え。」



光瑠さんはそう言いながら、私がさっき結んだばかりのネクタイをほどこうとする。




「っ…いやですっ…!」



私の反抗に光瑠さんの瞳がギロッと光った。



「行かせてくれるって…!光瑠さんはそう言ったじゃないですかっ!」


「っ……」


「お願いですっ…
私、学校行きたいんですっ…!」

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