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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

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少しだけ涙目になった真希を見て、光瑠は動きを止めた。


確かに、

真希の父に、せめて高校くらいには行かせてやってほしいと言われ、分かりましたと光瑠は言葉を返した…


だが、
今日は久々の休日。


やっと真希とゆっくり過ごせると数日前からこの日を心待ちにしていたのだ。


それも…
今日が学校初日だと忘れてしまうほどに──


「真希さまったらー!」


ドア越しに愛花がしびれを切らしたかのような声で真希に言葉を掛ける。


「光瑠さん…」


「っ……」

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