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近くて甘い

第6章 今日のお茶汲みは

ドアの前で要は光瑠に向き直った。



「どうでしょうか…?」



ニヤリと笑った要に光瑠は目を見開いて唾を飲む。



「嫉妬深く束縛し…
わがままで怒鳴ってばかり…さらには気遣いも出来ない人といたら…真希さんも疲れてしまうと思いますけど…」



随分な言い様だと思いながら、自分というものを表現するとそんな言葉の羅列になるのかと少し光瑠は落ち込んだ。



「しかも、結婚まで約一年も猶予がある…」



意地悪な要の囁きに光瑠の胸がかき乱される。



「だからなんだっ…!」



要はドアに寄り掛かってジッと光瑠を見た。


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