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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「隼人、実はお姉ちゃんと愛花ちゃんも今日から三年生!」


「えー!一緒だぁ!」


「そう一緒だね。」



そんな幸せそうな親子にも見える真希と隼人の会話を光瑠は後ろで黙って聞いていた。



「光瑠さん、」


「なんだ」


「あの…えと…ありがとうございます…」



柔らかな微笑みが光瑠に向けられる。


これでドキッと胸を鳴らす光瑠はかなり単純な男である。



「私も隼人も…愛花ちゃんも…学校行かせてもらって…本当に幸せです。」


真希の言葉に愛花が脇でありがとうございます!と大きな声を上げて頭を下げる。

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