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「ホントにっ…？」



目を見開いて喜ぶ真希に浩平は顔を紅らめながら近付く。


「本当に…」


「じゃあっ…お言葉に甘えてこれ教えてもらってもい…？」



きっ、きたぁあっ！！



「お、おうっ…。どれ？」



浩平は心の中でガッツポーズをしながら、平静を装って真希の机の前にしゃがみこんだ。



「んとね、これなんだけど…」



近付く真希の顔にどぎまぎしながら、懸命にその質問に答える。



「あぁ…だからさ、これはまず微分してから傾きの係数を求めて、それからこの座標を元の式に…」


「ごっ、ごめん…もう一回言ってくれる？」



至近距離で真希の涙目を見て、クラっとしたのを浩平は必死で堪えていた。