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近くて甘い

第9章 青春の風が吹く

浩平のいっぱいいっぱいな説明に真希は眉間に皺を寄せながら頷く。



「うん…。ちょっとやってみる…。」



そう言ってシャーペンを走らす真希の顔を浩平はジッとみていた。


この半年、真希に何があったのか…浩平は知らない。


それでも遅れを取り戻そうと懸命に頑張っているのはよく分かったし、そんな真希にもまた一段と惹かれていた。


ただ…

ファミレスで出会った要のセリフがずっと気にもなっていた。



有川商事…
ネットで調べたらめっちゃ大企業だったし…

そんなすげぇとこの副社長と何で藤木は知り合いなのか…んで…初恋って…本当何なんだよっ…



「んと…出来たかな…。吉岡くんこれどう?」


「んっ?あっ、ああ。」




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