近くて甘い
第10章 プリンスはMr.…
「あばぁっ、うぐっ…と…」
思わず奇声でる。
王子様──!?!?
じゃなくて
えっとえっと…
再び現れた要の姿に目を回す加奈子。
思考回路はショートして頭からシューっと音がしそうだ。
「今日は、血が出てないみたいで良かったよ。」
クククッとからかうように笑った要の笑顔に周りの女性社員の目もハートになる。
「プっ、プリンスっ…じゃなくてっ…ふっふっふっ、ふくしゃちょーさまぁっ…」
「え?」
訳のわからない事を言った加奈子に要は眉間にシワを寄せると、すぐさま吹き出してお腹に手を当てて豪快に笑った。
キュンッ──
加奈子の胸を締め付けるそれは、まさに恋をしている証拠だ。
彼は…
見た目とは違って豪快に笑う。
医務室でもそうだった──
あの時もこの大きな口を開けて笑う無邪気な姿に目を奪われたのだ。
「───もうバレてしまったか…」
「あっ…えと…す、すみませんっ…私存じ上げずに、失礼な事ばかりっ…」
「失礼な事?楽しい事はあったけど、失礼な事なんかあったかな?」
背後に花が舞っているように見えるのは、気のせいだろうか…
思わず奇声でる。
王子様──!?!?
じゃなくて
えっとえっと…
再び現れた要の姿に目を回す加奈子。
思考回路はショートして頭からシューっと音がしそうだ。
「今日は、血が出てないみたいで良かったよ。」
クククッとからかうように笑った要の笑顔に周りの女性社員の目もハートになる。
「プっ、プリンスっ…じゃなくてっ…ふっふっふっ、ふくしゃちょーさまぁっ…」
「え?」
訳のわからない事を言った加奈子に要は眉間にシワを寄せると、すぐさま吹き出してお腹に手を当てて豪快に笑った。
キュンッ──
加奈子の胸を締め付けるそれは、まさに恋をしている証拠だ。
彼は…
見た目とは違って豪快に笑う。
医務室でもそうだった──
あの時もこの大きな口を開けて笑う無邪気な姿に目を奪われたのだ。
「───もうバレてしまったか…」
「あっ…えと…す、すみませんっ…私存じ上げずに、失礼な事ばかりっ…」
「失礼な事?楽しい事はあったけど、失礼な事なんかあったかな?」
背後に花が舞っているように見えるのは、気のせいだろうか…