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近くて甘い

第16章 サプライズッ!

愛想笑いをしながら吉岡くんを見る。


この前、吉岡くんに数学教えてもらったって言っただけで、光瑠さん、あんなになっちゃったわけだし…



3泊4日も一緒だって言ったら、八ヶ岳まで乗り込んで来そうでこわい…


「さすがに仕事があるからそれはないかな…」


「───やっぱ顔色悪いぜ…?」


再び吉岡くんが心配そうに顔を覗き込んで来てハッとした。


彼にとばっちりがいかないようにするためにも、全力で光瑠さんにバレないようにしなくては…


「だっ、大丈夫っ…本当にっ…」


そう返事をすると、浩平くんは躊躇いがちに私に手を伸ばしていた。



「熱とか…あるかもしれ──」


「真希様は健康です!」


「いてっ」


突然後ろの座席から愛花ちゃんが手を伸ばしてきて、吉岡くんの手を叩いた。



「なんだよ野口っ…叩くことねぇじゃんっ」


「あっ…いやっ…すみません…。でも、真希様は健康ですので、触らないで下さい!!」


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