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近くて甘い

第16章 サプライズッ!

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「ひかる…?誰それ」


すぐ傍にいた浩平は不思議そうに首を傾げた。



「あっ…やっ…その…っ」



真希の慌てように嫌な予感がしてならない。



「ひかるは僕のおにーちゃ───」


「隼人っ!!あっちでアイス買おっか!」



えっ…?



明らかに隼人の話を遮った真希に、浩平はまた怪訝そうな顔をしていた。



おにーちゃん⁇


「藤木って…兄貴いるんだっけ?」



ビクンと身体を震わせた真希は、あはははと不自然に笑う。



「いないいない!今ね、うちに従兄(いとこ)が来ててね、それで、ちょっと電話してくる!」


「あ、そう…なんだ…」



アイス買いに行くって言ってたのに…やめたのか?




少し違和感を覚えながらも浩平は、そのまま隼人に手を振って、トイレの方へと歩いて行った。


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