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近くて甘い

第16章 サプライズッ!



『遅いっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎』


「わあっ!」



ワンコール鳴り終わる前に光瑠さんが大声で出るから思わず電話を落としそうになった。



『昼に電話しろと言っただろうがっ…!』



えっ…?


不思議に思って、腕時計をみたら、12時半を示している。


「……だから、昼に電話したんですが…」


『うるさいっ!口答えをするなっ…』


「口答えなんてしてませんよっ!光瑠さんの昼って一体何時までなんですかっ!」


電話の向こうから、チッと舌打ちが聞こえていた。



もぉ…イライラしすぎだよっ…


『本当に社長は余裕がないなぁ…。まだ昼でしょうが』


『黙れっお前には関係ないっ!』



あれ?もしかして…



「要さん?」


『そうです、真希さん、旅行だとか…羨ましいなぁ』


『勝手に話すなっ!』



2人の会話が鮮明に聞こえる。


多分…スピーカーにしてるんだろうな…





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