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近くて甘い

第16章 サプライズッ!

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社長室の中、スピーカーフォンになっている机に置かれた光瑠の携帯の前で要は、真希に声を掛けた。



「だから、勝手に話すなと───」


再び邪魔しようとしてきた光瑠に要は人差し指を立てて、見つめた。


少し威圧的なその眼差しに、光瑠は不機嫌そうな顔をした後、机に足を乗せて乱暴に背もたれに寄りかかった。



『はっ、はい…何でしょう…』



か弱く聞こえてくる真希の声。


すでに、もう彼女がたまらなく恋しい…



「誤解しないで下さいね?」



要は真剣な表情をしながら、まるで真希が目の前にいるかのように話し掛けた。



『いえっ…別に…要さんがどんな方とどのようにお付き合いされていても───』


「僕が想っているのは、今も昔も…そしてこれから先も、真希さん、あなただけです…」


『っ……』


要の言葉に目を見開いた光瑠は机に乗せていた足を降ろして、要を睨み付けた。


こいつっ…ふざけたことをっ…



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