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近くて甘い

第17章 社長夫人は高校生っ!

「おい!助けてとは何だ!何もしてないだろうが!」


私の悲鳴にお客さんは逆上して立ち上がった。


思ったより背の高い人で足がすくむ。



「すみません…っ」


こっ、こわいっ…誰かっ…



「いい加減にしろ!ちょっと呑めって言っ────」



ドンっ!!!!!!!



お客さんが何か言いかけたところで、ものすごい音が横の壁からして、私は目を見開いた。


白くて長い長い足。


それが、私とお客さんの間を阻むように渡っている。


その足の下で、お客さんは私の腕を掴んだままだった。



「─────今すぐその手を離せ」



昼間聞いたばかりの聞き慣れた声…


びっくりした私は顔を上げた。




「なっ…なんでっ…」



どうしてっ…光瑠さんがここにっ!?!?





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