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近くて甘い

第17章 社長夫人は高校生っ!

お客さんも突然割り込んで来た光瑠さんに目を見開いたまま固まっていた。



「おい、聞こえないのか」



……ものすごく怒ってる…。

目つきがとてつもなく鋭くて、こっちまで恐怖で身がすくみそうだ。



「ははっ…!彼氏持ちだったのかぁ〜…っ。君もそう言ってくれればいいのにぃ」



ようやく言葉を話したお客さんは、冷や汗を流しながら、掴んでいた腕をすぐさま離した。


良かった…っ
助かった…


ホッとしていると、ガシャンとグラスが落ちる音がして、慌てて光瑠さんを見ると、お客さんの首元を掴んでいた。


「やっ!ちょっとっ!光瑠さんっ…私はもう大丈夫ですからっ!」



「────ただで終わると思うな」



っ………!!



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