近くて甘い
第17章 社長夫人は高校生っ!
苦しそうにもがくお客さんは、さっきとても背が高く感じたのに光瑠さんの前では小さく見える。
「今日は一発殴るだけで許してやる」
淡々とした光瑠さんの言葉を聞いて、お客さんは、ひぃと間抜けな声をあげた。
「光瑠さんっ!お願いです!もうやめてください!」
必死で止めているのに、私の事なんか見向きもしない光瑠さんは拳を掲げて、相手を睨んだ。
「─────次、こいつに触ったら、お前を殺す」
そっ…そんなっ!!!
酔いも覚めたのか、赤かった顔を一気に真っ青にさせたお客さんに拳が振り下ろされそうになって、私は目をぎゅっと瞑った。
「気が短いですねぇ、全く…」
…………え?
鈍い音の代わりに、落ち着いた声が聞こえて私は目を開いた。
「かっ、要さんっ!?」
「離せっ、関根っ!」
そこには、にっこり笑いながら、光瑠さんの拳を掴む、要さんがいた。
「今日は一発殴るだけで許してやる」
淡々とした光瑠さんの言葉を聞いて、お客さんは、ひぃと間抜けな声をあげた。
「光瑠さんっ!お願いです!もうやめてください!」
必死で止めているのに、私の事なんか見向きもしない光瑠さんは拳を掲げて、相手を睨んだ。
「─────次、こいつに触ったら、お前を殺す」
そっ…そんなっ!!!
酔いも覚めたのか、赤かった顔を一気に真っ青にさせたお客さんに拳が振り下ろされそうになって、私は目をぎゅっと瞑った。
「気が短いですねぇ、全く…」
…………え?
鈍い音の代わりに、落ち着いた声が聞こえて私は目を開いた。
「かっ、要さんっ!?」
「離せっ、関根っ!」
そこには、にっこり笑いながら、光瑠さんの拳を掴む、要さんがいた。