近くて甘い
第17章 社長夫人は高校生っ!
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浩平は派手に言い争う二人をただただ眺めていると、要が近付いてきた。
「また会ったね、吉岡くん…」
「あんた…なんでここに…」
ふっと笑った要は浩平の隣に立つと、今だにあーだこーだと言い争う真希と光瑠を見つめた。
「なんでって…君がここにいるからだよ」
は…?
よく分からず浩平は首を傾げる。
まるで女を口説くかのようなそのセリフの真意がイマイチ汲み取れない…
「胸元、乱れてるぞ」
「あっ…」
先ほど光瑠に突然掴まれた胸元が言われた通り大きく乱れているのを見た浩平は慌てて直した。
「殺されなくて良かったな…君はさっきの酔っ払いに救われたよ…」
「意味わかんねぇ…」
「僕はちゃんと君に伝えたはずだ。“厄介なラスボスがひかえている”って…」
えっ…?
じゃあっ…
「あいつがその…っ」
「あぁ、ラスボスだよ」
ニコッと笑った要は、あっと呟くと、ジャケットから財布を出した。
「すみません。ここはカード使えますか?」
「えっ…あっ…はぁ…」
靡く黒髪からのぞく優しげな瞳に梨子の叔母であるゆかりは、メロメロになりながら、返事をした。
「良かった…じゃあこれでさっきの奴らの分を…騒いでしまって申し訳ない」
目の前に出された漆黒のカードにゆかりは息を飲んだ。
人妻であり、すぐそこに姪もいるという状況だと言うのに、胸がときめいて仕方がない…
「とんでもないですぅ…」
艶かしく返事をしたゆかりはカードを受け取って会計をすませた。
浩平は派手に言い争う二人をただただ眺めていると、要が近付いてきた。
「また会ったね、吉岡くん…」
「あんた…なんでここに…」
ふっと笑った要は浩平の隣に立つと、今だにあーだこーだと言い争う真希と光瑠を見つめた。
「なんでって…君がここにいるからだよ」
は…?
よく分からず浩平は首を傾げる。
まるで女を口説くかのようなそのセリフの真意がイマイチ汲み取れない…
「胸元、乱れてるぞ」
「あっ…」
先ほど光瑠に突然掴まれた胸元が言われた通り大きく乱れているのを見た浩平は慌てて直した。
「殺されなくて良かったな…君はさっきの酔っ払いに救われたよ…」
「意味わかんねぇ…」
「僕はちゃんと君に伝えたはずだ。“厄介なラスボスがひかえている”って…」
えっ…?
じゃあっ…
「あいつがその…っ」
「あぁ、ラスボスだよ」
ニコッと笑った要は、あっと呟くと、ジャケットから財布を出した。
「すみません。ここはカード使えますか?」
「えっ…あっ…はぁ…」
靡く黒髪からのぞく優しげな瞳に梨子の叔母であるゆかりは、メロメロになりながら、返事をした。
「良かった…じゃあこれでさっきの奴らの分を…騒いでしまって申し訳ない」
目の前に出された漆黒のカードにゆかりは息を飲んだ。
人妻であり、すぐそこに姪もいるという状況だと言うのに、胸がときめいて仕方がない…
「とんでもないですぅ…」
艶かしく返事をしたゆかりはカードを受け取って会計をすませた。