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近くて甘い

第17章 社長夫人は高校生っ!

「「「 ええええええええーーーー!!!! 」」」


3人が声を揃えると店内に声が響いた。


「“今は”を付け加える必要があるんじゃなんですか?社長──」


「かなめだーーー!!!」


要さんの存在に気が付いた隼人が私の傍から駆け出して行った。


「また訳の分からんことを言いやがって…っ!」



ガヤガヤとうるさくなる中、目に見える光景が少しずつぼやけ出した。


私は、
普通の高校生としての生活を送りたかっただけなのにっ…


「…?真希さん?」


「っ…ゆかりさんっ…すみませんっ…ちょっと失礼しますっ…」



私は小さな声でそう言い放って店の外に飛び出した。



「ちょっとっ!真希待って!」


チリンと音がしたのと、梨子の声が聞こえたのは同時だった。

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