近くて甘い
第17章 社長夫人は高校生っ!
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何故か勝手に去っていく真希のことを光瑠は眉間にシワを寄せて見つめた。
何故逃げるっ…!
「待て!真希!」
光瑠は、振り返って真希の事を追おうとしたが、要の腕を掴まれて、それを阻まれた。
「お友だちが行ったからいいんじゃないですか?」
「っ……」
多分彼女が真希の言っていた親友の梨子であることは光瑠も分かった。
遣り切れない気持ちのまま、下唇を噛んで、光瑠は要に掴まれている腕を振り切った。
「酒田っ!!!!」
「はいっ!」
突然呼ばれた酒田は、身体をビクンと跳ねらせた。
「酒を頼めっ!」
「えっ…?あっ、はいっ!」
どかっとカウンター席に腰を下ろした光瑠の事を見ながら、浩平は絶望の色を見せていた。
婚約者って…えっ…?
藤木が婚約?
この有川商事の社長と…?
それで、この黒髪の副社長が初恋の相手?
「浩平、大丈夫か…?」
「いや…ちょっと、よくわかんねぇ…」
「そうか…俺も何が何だかさっぱり…」
亮と浩平二人して呆然としている中で、運ばれたワインを光瑠は一気に飲み干していた。
何故か勝手に去っていく真希のことを光瑠は眉間にシワを寄せて見つめた。
何故逃げるっ…!
「待て!真希!」
光瑠は、振り返って真希の事を追おうとしたが、要の腕を掴まれて、それを阻まれた。
「お友だちが行ったからいいんじゃないですか?」
「っ……」
多分彼女が真希の言っていた親友の梨子であることは光瑠も分かった。
遣り切れない気持ちのまま、下唇を噛んで、光瑠は要に掴まれている腕を振り切った。
「酒田っ!!!!」
「はいっ!」
突然呼ばれた酒田は、身体をビクンと跳ねらせた。
「酒を頼めっ!」
「えっ…?あっ、はいっ!」
どかっとカウンター席に腰を下ろした光瑠の事を見ながら、浩平は絶望の色を見せていた。
婚約者って…えっ…?
藤木が婚約?
この有川商事の社長と…?
それで、この黒髪の副社長が初恋の相手?
「浩平、大丈夫か…?」
「いや…ちょっと、よくわかんねぇ…」
「そうか…俺も何が何だかさっぱり…」
亮と浩平二人して呆然としている中で、運ばれたワインを光瑠は一気に飲み干していた。