近くて甘い
第21章 チョコレートは魅惑の味…
身体が固まって、動かなくなった。
────────ひかるさん…
僕は…一体何を…夢見ていたんだろう…
「っ……」
求められているのは…
彼女が愛しているのは…
「ひかるさん……っ…?」
僕ではない────
「真希さん…」
目の前にいるのに…
触れられるところにいるのに…
触れられない…
「僕は…要です…」
熱くなった身体を強引に冷ますようにして、要は真希から身体を離した。
なんてことだ──
額に手を当てて未だに荒い自分の息遣いを整える。
人を呼ばなくては…
「まってっ…」
か細い声に、要は振り返って真希を見つめた。
「いかないでっ…」
「っ…」
今ここで…僕を社長だと思い込んでいる真希さんを…抱いてしまうのは、容易いことだろう…
でも…それでは…
彼女を傷付けることになる。
それに…
「っ……人を呼んできますから…真希さんはそこで休んでいて下さい…」
僕が欲しいのは…
彼女の身体ではない…
────────ひかるさん…
僕は…一体何を…夢見ていたんだろう…
「っ……」
求められているのは…
彼女が愛しているのは…
「ひかるさん……っ…?」
僕ではない────
「真希さん…」
目の前にいるのに…
触れられるところにいるのに…
触れられない…
「僕は…要です…」
熱くなった身体を強引に冷ますようにして、要は真希から身体を離した。
なんてことだ──
額に手を当てて未だに荒い自分の息遣いを整える。
人を呼ばなくては…
「まってっ…」
か細い声に、要は振り返って真希を見つめた。
「いかないでっ…」
「っ…」
今ここで…僕を社長だと思い込んでいる真希さんを…抱いてしまうのは、容易いことだろう…
でも…それでは…
彼女を傷付けることになる。
それに…
「っ……人を呼んできますから…真希さんはそこで休んでいて下さい…」
僕が欲しいのは…
彼女の身体ではない…