テキストサイズ

近くて甘い

第22章 疑惑の二人

最悪…本当に…最悪…

まさに最悪…


なんで!? どうしてっ!?



「お酒でも飲んだんじゃないの〜?いやぁ〜ラブラブなところ私も見てみたかったなぁ〜〜」


「お酒は飲まれていないと思います。昨日はご主人様も一滴も飲む余裕がなかったと思いますし、持ってくるように頼まれてもいませんから…」


「もう分かった…ありがとう…」


「とにかく……あの…とても仲が良さそうにお帰りになって…
ご主人様は、古畑さんと何か話したそうでしたけど…真希様が…それを阻んでいらっしゃったので」


「もういいから…本当に…」




こんなに恥ずかしいことはない…

だから今日の朝、みんなの態度が少しよそよそしかったんだ…



古畑さんや大勢のメイドさんたちや…


はっ!!!



「隼人はっ…!隼人がみてないよねっ!?!?」


「はいっ…あまりに刺激的でしたので、古畑さんが慌てて部屋に連れて行きました…」



「あまりに刺激的ってっ…やばいっもぉまじで超ウケるっ!!!」


「もぉお!梨子っ!!!」



軽く梨子を叩いて睨みつけたら、梨子は、笑いで出た涙を拭った。



光瑠さんが、無理矢理私にお酒を飲ませたんだと思って、朝、光瑠さんの事を怒鳴っちゃったよっ…


反省しながら、私は光瑠さんとの今朝の会話を思い出していた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ