近くて甘い
第22章 疑惑の二人
愛花ちゃんもビックリした様子でさらに雑誌を見つめる。
「うん、お姉さんのSAKIは、私たちの一個上、だから、同世代だよ!」
「「………」」
驚きすぎて声が出ない。
自分とモデルさんを比べるなんて馬鹿らしいけど、それでもやっぱり、彼女たちの長い足を見たあと、自分の鏡をみたら、涙が出そうだ。
「びっくりしてるみたいだけど、私からすれば、真希だって、社長夫人なんだし、超有名人だよ?」
「っ…もう今光瑠さんを思い出させるようなことは言わないで…」
落ち込む私の背中を二人とも笑いながら、撫でていた。