近くて甘い
第22章 疑惑の二人
再び声を掛けようとしたら、突然加奈子さんは私の両肩を掴んで真剣な眼差しで見つめて来た。
「かっ加奈子さんっ…?」
「あの子は危ないからっ…!真希ちゃん気を付けてっ!」
危ない…?
それは…
「どういう意味ですか?」
「えと…なんていうかっ…狙った獲物は必ず仕留めるみたいな、そういう子でっ…!しかもこの前もすごい怖い事言ってたし!」
完全に自分の世界に入り込んだ加奈子さんは早口でそういいながら、顔を真っ青にさせている。
意味が分からない…
とりあえず、落ち着いてもらって、ゆっくり話を聞こうと思っていたら、肩をトントンと叩かれて、振り返った。
「すみません…あの…副社長の関根 要の部屋ってどこだか分かります?」
「「────……」」
背が高い、サングラスを掛けた女の人が、長い黒髪をサイドに流しながら、私と加奈子さんに尋ねる。
知ってる…要さんの部屋は…この角を曲がって…
言わなくてはいけない言葉は分かっているけれど、あまりに美人で口が開いたまま動かなくなっていた。
「姉さんっ!他の人に聞こうよ!」
後ろから顔を出したショートカットのもう一人のサングラスの女の人…
あれっ…この人たち…どこかで…
「かっ加奈子さんっ…?」
「あの子は危ないからっ…!真希ちゃん気を付けてっ!」
危ない…?
それは…
「どういう意味ですか?」
「えと…なんていうかっ…狙った獲物は必ず仕留めるみたいな、そういう子でっ…!しかもこの前もすごい怖い事言ってたし!」
完全に自分の世界に入り込んだ加奈子さんは早口でそういいながら、顔を真っ青にさせている。
意味が分からない…
とりあえず、落ち着いてもらって、ゆっくり話を聞こうと思っていたら、肩をトントンと叩かれて、振り返った。
「すみません…あの…副社長の関根 要の部屋ってどこだか分かります?」
「「────……」」
背が高い、サングラスを掛けた女の人が、長い黒髪をサイドに流しながら、私と加奈子さんに尋ねる。
知ってる…要さんの部屋は…この角を曲がって…
言わなくてはいけない言葉は分かっているけれど、あまりに美人で口が開いたまま動かなくなっていた。
「姉さんっ!他の人に聞こうよ!」
後ろから顔を出したショートカットのもう一人のサングラスの女の人…
あれっ…この人たち…どこかで…