近くて甘い
第23章 薄情な作戦
ん?と首を傾げた要さんは、ジャケットを正して私の方に向き直った。
「話…?」
「私、昨日見たんですっ…」
「昨日?見たって?何をですかっ?」
とぼけたような様子の要さんに私はグッと近付いて迫った。
「要さんっ、モデルのSAKIと付き合ってるんですかっ!?!?」
「は?」
ビックリしたように眉を寄せる要さんは、フッと口角を上げて笑い出した。
何が面白いのか…
「だとしたらどうなんですか?」
楽しそうに笑う要さんにだんだんと腹が立って来た。
「っ…そんな人だとは思っていませんでしたっ…」
大切な人がいるくせに、あんな風に加奈子さんに気を持たせるなんて…
「真希さん?何故怒っているんですか?」
ジッと妖艶に見つめてくる要さん。
いたずらっぽく口元は緩んでいて、私は思わず立ち上がった。
「もしかして、妬いて───」
「加奈子さんはっ…要さんにとって加奈子さんはどういう存在なんですかっ!!!」
「話…?」
「私、昨日見たんですっ…」
「昨日?見たって?何をですかっ?」
とぼけたような様子の要さんに私はグッと近付いて迫った。
「要さんっ、モデルのSAKIと付き合ってるんですかっ!?!?」
「は?」
ビックリしたように眉を寄せる要さんは、フッと口角を上げて笑い出した。
何が面白いのか…
「だとしたらどうなんですか?」
楽しそうに笑う要さんにだんだんと腹が立って来た。
「っ…そんな人だとは思っていませんでしたっ…」
大切な人がいるくせに、あんな風に加奈子さんに気を持たせるなんて…
「真希さん?何故怒っているんですか?」
ジッと妖艶に見つめてくる要さん。
いたずらっぽく口元は緩んでいて、私は思わず立ち上がった。
「もしかして、妬いて───」
「加奈子さんはっ…要さんにとって加奈子さんはどういう存在なんですかっ!!!」