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近くて甘い

第27章 キスの責任

しかし…
まだこれは、第一関門でしかない…



「で…どれくらい行くんだ…」



きたっ…


「あ〜〜〜っ…えっとですねぇ〜〜」




ゴクリと唾を飲んだ酒田はごまかすように言葉を伸ばしながら、スケジュールを見るふりをして、タブレットで相手にOKの返事を送っていた。



「おい…早く言えっ…」


「あはは…」


「気味が悪いなっ…早く言えといってるだろうがっ!」


「ひぇっ…!二週間っ…二週間ですっ!」


「二週間!?!?!?!?」



掴み掛かってきそうな勢いで立ち上がった光瑠に酒田は、大きく後ずさりながら、頭を抱えた。




「長すぎだっ!絶対に俺は行かんっ!」


「いえっ…もう先方の返事はしてしまいましたから…っ」


「何だとっ!? 俺の返事も聞かずに返事をしたのかっ!!!」




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