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近くて甘い

第33章 想いの暴走


でも…


それを分かった今でも、光瑠さんと婚約した事を私は後悔してない。



「やめてっ…」



「っ……許さないっ…お前は俺のものだっ…」



「あぁっ…」



乱暴に這っていく手。




愛しているのに…



それはどうしても彼には伝わらないまま…





「光瑠さんっ…」





とめどなく流れる涙。





愛しているのに…



彼が怖い…





顔を上げた光瑠さんは私の大粒の涙を見て、目を見開いた。





「……何故泣くんだ……っ」




「もうっ…お願いですからやめてください…っ

お願いしますっ…」








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