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「ねぇ…鈴木さん？」



「っ……」



寸前で止まる唇に、鈴木は目を泳がせる。





「私の事…好き…？」



「えっ…!? うっ、うん！そりゃあっ…香純ちゃんはかわいいしっ…そのっ…憧れない男はいないよっ…」



「嬉しい…私も、鈴木さんの事好きっ…」





ゆっくり唇を重ねた香純に鈴木は大きく目を見開いた。




本当に男ってバカ──…



この私が、あんたみたいなダサい男の事を好きになるわけないのに…




「かっ、香純ちゃんっ…」



堪らなくなった鈴木は、息を荒げて香純に抱き着こうとしたのを、香純に止められた。




「続きはまた今度…」



「っ…そんなっ…」



「鈴木さん…？その前に…お願いがあるの…」



「なっ、何っ!? 香純ちゃんのためだったら何でもするよっ！」





ニッコリ笑った香純の頭の中には、もう、真希から光瑠を奪うことの計画しかなかった。