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近くて甘い

第34章 企てとすれ違い

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あの時と同じっ…



「真希様っ…」




私の肩を掴んだ愛花ちゃんの言葉が信じられなくて、私は震えていた。




「なんでっ…
なんで言ってくれないのっ…」




光瑠さんがまたパリに発つ──…



しかも、今度は2週間…




「きっとお忙しかったからっ…」




いくら忙しくたって、私にそれを伝えられないほどではないはずだ…




──────婚約を…解消しよう





「っ…いやっ…」





このまま離れてしまうのなんか耐えられないっ…


まだ、大切な事を伝えられてない───



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