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近くて甘い

第34章 企てとすれ違い

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「はぁっ…」



息が熱く、意識が混濁していく…


何故っ…何故こんなにも身体が熱いっ…



「社長…」




水の中で聞いているような声…



顔を上気させながら、光瑠は香純の事を見つめた。




やっと媚薬が効いてきた────



苦しそうに息を洩らす光瑠の姿に香純は興奮を覚えた…



あまりの色気に胸が高鳴って仕方が無い…



今までの男たちとは確実に違う…



早く…早く彼に抱かれたいっ…




「大丈夫ですか…?」




「くっ…」





胸元をはだけさせながら、香純は、光瑠の上に股がり、その精悍な顔に触れた。




ビクンと震えた光瑠に香純はニヤリと笑う。




「何だか…とても熱そう…」




ツー…と手を光瑠の身体に這わせてジャケットを掴んだ。



「はぁっ…」



ただ熱い息を洩らすだけの光瑠に香純は、ジャケットを脱がせると、ゆっくりと光瑠のワイシャツのボタンを開けて行った。

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