近くて甘い
第37章 立つ悪女は後を濁す
言いたい事は言った。
香純さんは最後まで信じられないほど最悪な人だったけど、要さんと加奈子さんが私を守ってくれた…
私はその事実だけでもう…いい…
「……同僚にあそこまで裏切られた君も…同じように傷を負ったはずだ…」
そっと話しかけた要さんは、ハンカチを差し出しながら、加奈子さんを見て心配そうな優しい表情を見せた。
「僕らのために…ありがとう…」
「っ…副社長っ…」
慌ただしかった日々がようやく落ち着きを取り戻した。
香純さんを改心させることなどは出来なかったけど、これでひとまず…
──────────今まで悪かったっ…
「っ…」
光瑠さん…っ
なんて言ったら許してくれるだろう…
。
後悔しても時間は戻せない。
どんなに会いたくても、彼は今、はるか遠くにいる───…
香純さんは最後まで信じられないほど最悪な人だったけど、要さんと加奈子さんが私を守ってくれた…
私はその事実だけでもう…いい…
「……同僚にあそこまで裏切られた君も…同じように傷を負ったはずだ…」
そっと話しかけた要さんは、ハンカチを差し出しながら、加奈子さんを見て心配そうな優しい表情を見せた。
「僕らのために…ありがとう…」
「っ…副社長っ…」
慌ただしかった日々がようやく落ち着きを取り戻した。
香純さんを改心させることなどは出来なかったけど、これでひとまず…
──────────今まで悪かったっ…
「っ…」
光瑠さん…っ
なんて言ったら許してくれるだろう…
。
後悔しても時間は戻せない。
どんなに会いたくても、彼は今、はるか遠くにいる───…