近くて甘い
第37章 立つ悪女は後を濁す
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要は、加奈子のことを宥めながら、遠くを見た真希の事を見つめた。
香純のせいで乱された二人の想い。
それは、今のような形であるべきではない…
コンコンとノックの音がすると、要は微笑んで、返事をした。
思っていた通り、ある社員が要の方まで寄ってきてある封筒を渡した。
「頼まれていたものです…」
「ありがとう」
返事を返すと、社員はそのまま部屋から出て行った。
何も言わずにペリペリと音を立てて封を切った要は中身を見たあとで、真希に視線を移した。
落ち着いた加奈子は、要からもらったハンカチで涙を拭くと、その要の横顔を見つめた。
何故か少し楽しそうなその表情…
この封筒には一体なにが…
「……真希さん」
「っ…はい?」
要は、加奈子のことを宥めながら、遠くを見た真希の事を見つめた。
香純のせいで乱された二人の想い。
それは、今のような形であるべきではない…
コンコンとノックの音がすると、要は微笑んで、返事をした。
思っていた通り、ある社員が要の方まで寄ってきてある封筒を渡した。
「頼まれていたものです…」
「ありがとう」
返事を返すと、社員はそのまま部屋から出て行った。
何も言わずにペリペリと音を立てて封を切った要は中身を見たあとで、真希に視線を移した。
落ち着いた加奈子は、要からもらったハンカチで涙を拭くと、その要の横顔を見つめた。
何故か少し楽しそうなその表情…
この封筒には一体なにが…
「……真希さん」
「っ…はい?」