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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

「ちょっと、愛花ちゃん!?やっと言えたのになんで…」


「無理ですよー!やっぱり真希様は真希様です…許してくださいっ…!」



愛花ちゃんは涙目になりながら、私の腕を浮かんで懇願してきた。



「まっきー……愛花ちゃんに何したの?」


「えぇっ!?」


「ほんとだよ、こんな怯えちゃって、呼び捨てもできないだなんて…」



亮くんと梨子に立て続けにそう言われ、私はどう弁解したらようか分からず慌てていた。



「そんなっ…!真希様は何もしていません!むしろ、私をいつも助けてくださっ──」


「愛花ちゃん!!」



さらに誤解を生みそうな説明を愛花ちゃんが続けたので私はその言葉を遮った。

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