テキストサイズ

近くて甘い

第38章 花の都は恋の街


っ………!!!!!




完全に二人の世界に入り込んでいる真希と光瑠を見ながら、酒田はこれでもかと目を大きくしていた。




止めなくてはっ…


それでも、再会に熱く唇を重ねる二人に話し掛けるタイミングは見当たらない──




「Je suis désolé...〈すみません…〉」





呆然と二人を眺めるアリーヌに酒田はそう伝えると突然アリーヌが立ち上がった。





「Bravo〈ブラボー〉!!!!!!!」





「「っ!?!?!」」




突然のアリーヌの叫び声に驚いた真希と光瑠は我に返って唇を離した。




まずいっ…




顔を真っ赤にさせた二人は、突然そのフロア全体で起こった拍手に目を見開いた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ