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近くて甘い

第42章 パリの夜は…

「んっ…」



胸元を這う熱い舌に思わず声が出る。



そんな私をじっと見つめながら、光瑠さんは吸い付くようにして胸元を愛撫していた。



「……迷う…」



「迷う…?…あっ…」




胸元から、徐々に上がってきた舌は、私の耳を刺激する。




「……綺麗だ…だからこのドレスはあまり脱がせたくない…」




綺麗だと言われて、正直に心臓が跳ねる。





「だが……」



「あっ…」



私の左手を掴んだ光瑠さんは、その輝く指輪の上にキスを落とした。




「………これだけを身につけるお前も見たい…」




これだけを……っ。




身体が高揚していく…



低い声が、妖艶に私の身体を刺激する。




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